女性のLeadershipについて考える 要旨


 日本の女性医師数は2022年12月末時点で初めて8万人を超え、医学部入試の不正が発覚した2018年以降さらに増える見込みである。医療人の社会組織の中で、女性がLeaderとなって第一線で現場を引っ張っていく場面が多くなるであろう。


 2023年12月26日にLeadership、Followership、Sponsorshipについて以下の一般的な知識を共有した後に、女性医療人のLeadershipについて意見交換する機会をいただいた。


Leadership:他のメンバーに対し、組織が新たなより良いことを実現するためのビジョンを提示すること。
Followership:リーダーが示したビジョンを達成するために主体的に考えて積極的に行動すること。
Sponsorship:部下がリーダーシップを発揮できるよう、自分の影響力を駆使して支援すること。


 VUCA(不安定、不確か、複雑、曖昧)の時代には、トップダウン型のLeadership より、優秀なFollowerを増やすHumble(謙虚な)Leadership アプローチが求められている。

 参加者には既にこのHumble Leadershipを発揮している方も多かった。熊本県の女性医療人の力強さ、熊本の医療の未来を感じることができ、有難い機会であった。 絡会も追加され、職種によるより細かな情報共有も始まりました。


昭和大学医学部医学教育学講座
後藤 理英子